2013年3月9日土曜日

3月マンスリーダンスセッション


先月のリーラは、当然の中止報告で、大変失礼いたしました。
実は、先月の16日に父が他界いたしました。
父は、川崎に住んでいて、去年、膵臓癌であることが、わかってから、何回か京都と川崎を往復し、今年になってから、多くの病床の日々を見守る事ができました。
父の死への過程を共に過ごせた事は、私にとって、とても幸運なことでした。
父の死をこのような言い方は適当ではないかも知れませんが、嘘偽りのない舞踏を見たような感じです。
その事は、又、ブログにでも詳しく書こうかと思っていますが、私にとって、本当に特別な時間でした。
 
それにしても、葬儀というのは、やはり、特別な空間ですね。
すべての人や、思いが、その故人に集まるのですが、その人は、どこにもいない。
当たり前の事ですが、この、不在、空白の力というものを、まざまざと感じました。
私達、1人1人が持っている、この不在感、空白感のようなものが、人を人たらしめている源のような、人の創造力の源泉のような、
人の感情に奥行きを与え、又、悲しみを慈悲に帰る力のようにも感じました。
 
父の葬儀は、父が宗教的葬儀を嫌い、父が応援していたクラシックのピアニストの音楽葬でした。
その、ピアニストの方が、式前の音合わせに、リチャード・クレイダーマンの渚のアデレーヌの旋律が流れた時でした。
そこに居た親族、関係者は、皆、私も含め、魔法に打たれたように、涙がどっと溢れてきたのでした。
すべての人の思いが、その鍵盤の旋律をきっかけに、私たちの心にある空白にどっと流れたのでした。
 
私たちの誰もが、この私達の肉体がいつかなくなるのを知っています。この私達にある、空白感のようなものから、逃げず、理解していくのが、
私達、1人1人の「生という舞踏」なのだとあらためて思いました。
 
由良部正美
 
-3月のマンスリーダンスセッション-
みる・きく・おどる どんな参加も自由な毎月10日のリーラ
 
3月10日(日)17時30~19時30
ソロダンスタイム 由良部正美
*今回、残念ながら、DJの白石さんは参加できません。かわりと言うわけではないのですが、ベルギーから来日中の、コレット・ハッチャ-ドさんという、
衣装デザイナーの着物をベースにした衣装で、ソロダンスを踊る予定です。ご期待下さい。
 
料金 予約1500円 当日2000円
場所 スペースALS-D 京都市北区紫野南舟岡町38-23
  15名ほどの定員です。なるべく早くご予約下さい。
 
ー由良部正美の舞踏クラス-
現在、毎週月、金、午後6時半~9時半までクラスをしています。
しかし、これは、一年以上の長期の参加者の為のものですので、もし、試しにクラスに参加希望の方は、
八咲舞遊館で、第二、第四火曜日の6時半~8時半で、やっていますので、そちらの方に是非参加下さい。

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